法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

ホッケはどこへ消えた?

民主党と、マスコミと、政権交代を熱望した国民の奇妙な共犯関係 - 常夏島日記

ただし、私はこちらのエントリ(「法華狼の日記」様)のように、カップラーメン価格や漢字の読み方問題について「このような経緯で、民主党や支持者を批判するのは無理がありすぎる。」と言うことには強い疑問を持っています。
まず、マスコミが麻生元総理のこれらどうでもいいミスを取り上げたのは、視聴者が喜ぶからであり、その中核には「民主党の支持者」を含む、アンチ自民党の国民の声がありました。

「こちらのエントリ」として紹介された中には、ホッケ関連を誤りだと主張したのは自民党内部ということも紹介している。

「ホッケ」については、麻生発言を突っ込んだ者からし民主党員ではなく自民党国対委員長だった。そもそも発言した場所が自民党役員会だったのだから。

麻生太郎政権は、自民党内部からも人気があったわけではないということを忘れると、政権交代時の流れを見誤ってしまうだろう。何度も自民党総裁選へ出馬しながら、安倍晋三元首相にも福田康夫元首相にも負け、両者が降りた末にようやく首相になれたくらいだ。

そうして、民主党とマスコミと、自民党麻生政権を忌避した当時の国民は、それぞれの関心事を最大化するためにそれぞれの行動を加速します。「民主党」は「マスコミ」にネタを積極的に売り、マスコミは「麻生政権を忌避する国民」に報道という形でアンチ自民党の材料を選択的に提供し、そして麻生政権を忌避する国民は民主党に輝かしい未来を期待する。この三者は、政権交代前の一年間、恐らく具体的には意図せずして、お互いの行動を相互作用で煽りあうような、共犯意識のない共犯関係にあったのではないかと思います。

私が「このような経緯で、民主党や支持者を批判するのは無理がありすぎる」と書いたのは、山谷えり子議員を擁護するkyoumoe氏の論理にそった上での話。potato_gnocchi氏の主張は個別に成り立ちうるが、私のエントリに対する直接的な批判にはならないよ。
あと、特に重要でもない出来事をメディアが大きく取り上げて政争になることは、政権交代時期に限っていないことも注意しておく。転び公防がオウム真理教に対してだけ行われたかのような認識で自民党を擁護する下記エントリもそうだが、potato_gnocchi氏は自民党政権時に行われていたことを調べないまま、民主党の問題を懸念する論調が目立つ。
リベラルの人たちの勘違い - 常夏島日記

つまり、警察が本気でターゲットにしたら、そんなことにまで注意しなければ逮捕されるってことです。もちろん、団体ごと立法で存在そのものを違法にすることだって可能ですし、実際にオウムのときはそうしています。これまでの政権がオウム以外にそういうことを(あんまり)しなかったのは、規制と自由のバランスを考えたからです。