法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ハートキャッチプリキュア!』第20話 第3の妖精!ポプリはかわいい赤ちゃんです!!

演出は志水淳児。アクションアニメとしては、ダークプリキュアが心の大樹を攻撃する前半と、デザトリアンと敵幹部が同時に攻めてくる後半で、たっぷり楽しむことができた。デザトリアンが暴れ始めた場面では止め絵が目だって不安だったが、プリキュアとの戦いでは回り込んだり細かい殺陣を見せたり、作画リソースのふりわけがきちんとしている。
いかにも河野宏之作画監督回らしく、空中での爆発エフェクト作画がリアルで面白い。他は普段よりも絵柄の癖が抑えられていたが、総作画監督修正が入っていたのかな。


しかしドラマ全体は内容をつめこみすぎで、見ていて飽きることこそないが余韻も足りない。せめて敵幹部は新登場した敵上層部との会見で描写するべきであり、途中から戦闘に参加する必要はなかった。
ゲストキャラクターのモデル少女も、葛藤と成長が単純すぎる。来海ももかがモデルの心得を教える時、衣服を作る人々にも言及した台詞は、母がブティック経営者という背景を自然と感じさせて良かったが。対するモデル少女が、来海母の現職業ではなくカリスマモデルという過去の職業にこだわっているのも、視野のせまさを表現する描写として、意図しているかはわからないが巧みだと感じたかな。
あと今回の描写で、人当たりが良い来海ももかが同世代の友人がほとんどできない理由がよくわかった気がする。やっぱり上から目線は駄目だね。