法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」』の略称表記で議論が起きていたらしい

あくまで政治的に正しく「まおゆう」を読むエントリとか、ひたすら純粋に娯楽作品として批判するエントリとか考えているのだが、全くまとまらないまま与太話を思いついたので続きを読む方式で。


「まおゆう」で検索すると、論争エントリばかり引っかかり、まとめサイトが上位に現れない。これでは何が論じられているのか知らない者が探す手間がかかってしまう。逆に考えれば、「まおゆう」は一部界隈のみの論争をえりわけられる、便利な略称ともいえるが。
一時期に用いられた「ドラクエSS」は必ずしも『ドラゴンクエスト』の設定を反映していない「まおゆう」に繋がらない。「魔王勇者」は、「まおゆう」がふくまれるジャンル全体を指しうる言葉であり、一作品の略称としては不適切だ。


そうした経緯で、様々な略称案が考案されているらしい。WEB検索のシステム上、本来の名称を削って略称を作ることが望ましい。作品の方向性を示す略称ならば、なお良い。
それでは『魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」』から順を追って不要な部分を削ってみる。


まず台詞前の配役名は省略できる。「魔王」をずらして「我」を省略すればいい。直前で呼びかけているので「勇者」は全く不要。
『「この魔王のものとなれ、勇者よ」「断る!」』
ここからさらに整理していく。


次に、作中の勇者の立ち位置を考えてみる。現行の「まおゆう」は別人が立てたスレッドに乗ったものなので、タイトルはさほど作品を反映していない。勇者はいったん断りつつ、すぐに魔王と契約を結ぶ。そして以降はおおむね2人で行動していくので、魔王と勇者はひとまとめの立ち位置にできる。そして物語を駆動する思想を持つのは魔王だから、不要なのは勇者。
『「この魔王のものとなれ」』
断る台詞も、呼びかけ対象の名前も削ることができる。


最後に、もちろんカギカッコは省略するとして、さらに削ることができるか考えてみる。「この」と「魔王」は同じ存在を指しているので、「この」が不要。
『魔王のものとなれ』
「この」を削れば、最初のタイトルから前後をいれかえることなく文字をはぶいただけとなる。検索の上位にまとめサイトやまとめブログが目立つし、ベターな略称だと思う。


個人的には物語の大半が魔王と勇者のキャッキャウフフで構成されているので、「となれ」という呼びかけを残さなくてもいいと思う。
『魔王のもの』
5文字になるので「まおゆう」より1文字多いだけ、「ドラクエSS」と比べれば1字少ない。そしてやはり検索上位に検索の上位にまとめサイトやまとめブログが目立つ。他の「魔王勇者」とかぶることもないし、使えると思うのだがいかがだろう。「もの」が「勇者」以外をも暗示している感じにもなるし。