法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『エレメントハンターELEMENTHUNTERS』MISSION.26 ディープメモリー・ダイバー

ハンナが何らかの形で作られた存在であることの明示と、ホミも同様の存在かもしれない*1という振りと。その二人のやりとりを、ネオQEXによって作られた精神世界で描く。
精神世界そのものの描写は、そう大したものではない。コミュニケーションの一環だろうと想像できるだけに、敵に捕らえられたという緊迫感もない。キャラクター設定も、以前からにおわせていたことの駄目押しにすぎない。
それでも驚き楽しめたのは、ハンナの分裂気味なキャラクターが、あえて演じたものだったという内心の吐露があったから。多重人格や二人一役といった設定なら予想範囲内だったのだが。ただし、納得できる部分はあったものの、こういうキャラクターを描きたいならもっとシリーズ構成を緻密にするべきだと思う。制作者の意図したぶれか、ただの間違いか判断できず、話へ乗りにくい。……もし、これまでぶれてきたキャラクターに一貫性を付加するための後づけ描写なら、逆に平伏したくなるほど感心する。

*1:作られた存在であることが確定とまでは、まだ思いたくない。色々と予想することも楽しいのだ。遺伝子の提供元と関わりあったとか、外形デザインのモデルになったといった可能性もないではない。