今回の作画監督は一人で全ての原画を担当することが多い青山充だが、新キャラクターの初変身回*1なためか、複数の原画が入っている。
川村敏江による変身および必殺技のバンクは、作画も演出も期待したほどではなかった。アイテムのギミックが多くて、玩具臭さが前面に出てしまっている。
他の原画では羽山淳一らとともに、フィリピンのアニメーター、ポール・アンノニュエボが第1話に続いて単独でクレジット。
本編を見ると、Bパート戦闘で湖畔から敵へ突撃する時、キャラクターを平面的に描く独特のカットがあった。これは第4話*2等で見られた素晴らしい作画とそっくり。クレジットされている名前から判断する限り、共通するスタッフはポールのみ*3。
これは、ポールが独特の作画を担当している、その技量があると断定して良いと思う。東映が海外で技術を教えて、素晴らしいアニメーターが輩出されたとすれば、これは今後が楽しみだ。
物語は……新キャラクターの正体が謎(笑)なのはさておいて、クールな性格でありつつも主人公達を立てるような熱い台詞を吐いたのが良かった。主人公達を食うこともなければ、存在感を示せなくなるわけでもない、ヒーロー物として絶妙なラインを保っている。
敵方の退場や、そこで見られる仲間同士の交流も、積み重ねが活きていた。……何となくヤオイ臭くもあったが。