法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『クローズアップ現代』“キレる大人”出現の謎

流し見ただけなので、くわしい感想は書かない。
ただ、中年による傷害事件の多くが、注意されたことへの反発ではなく、注意が聞き届けられなかったことへの反発という点は印象に残った。
死刑制度があるため殺人が増える論理をgood2nd氏が便宜的に設定していたが、単なるレトリックにとどまらない妥当性があるかもしれない。
死刑の抑止効果が統計に表れないこと、執行数の増加と厳罰化 - good2nd

でも死刑制度は「正義の殺人」を肯定する制度であるわけですから、「正義があれば殺人は悪ではない」という観念を支えてしまう、とか例えばそういう可能性だって無いとは言えないと思いますよ。

番組では傷害事件が主に取り上げられたが、相手を突き倒した例などは傷害致死になる可能性もある。そして殺人事件も多くの動機は衝動的なものだ。


さらに同じ死刑制度エントリへのブックマークコメントでは一歩外へ踏み出す意見もあった。
はてなブックマーク - 死刑廃止論の補足 - good2nd

リスクを犯しても遺族は自分の手でケリをつけるべき、と理解した。それしかなかろう。

感情にケリをつける方法が被告とされた者*1に死を与えるしか選択肢がない、と主張したいらしい。感情的には存在してもいい意見かもしれない。
しかし、仇討ちを煽る主張そのものが被害者遺族の選択肢を狭めることも留意するべきだ。
『かたき討ち 復讐の作法』

NHK の歴史ドキュメンタリーで放送されていたのを見た記憶ですが、返り討ち以前にそもそも相手が見つからない(あの時代に顔もわからない相手を探すのは容易ではない)ままのたれ死ぬ例が相当あったようです。また、当人達はその気がなかったのに周囲が「何故仇討ちしないのか」と責め立てて立たざるを得なかった例も多かったとのこと。現代でも極刑を求めない被害者遺族を「なぜ死刑を求めないのか」と外野が責め立てる時代になるんでしょうか
madhatter | 03.08.07 - 10:21 pm | #

*1:加害者と等号では結ばれない。