さすがにデザインをマスコットとして使用する権利そのものは契約で決められているのだろうが、デザイナーの名前を公的に偽っていると感じられるところは気にかかる。
サンリオの人気キャラ「クロミ」を巡って裁判が勃発…異色キャラの“生みの親”は誰なのか? | デイリー新潮
もし、クロミの著作者がスタジオコメットであった場合、クロミのグッズに“著作・発売元 株式会社サンリオ”と表記したり、書籍に“クロミを作ったのは山口裕子氏”と記したりすることに問題はないのだろうか。
クロミや、クロミの子分にあたるバクなど、「おねがいマイメロディ」のアニメでキャラクターデザインを務めたのは、スタジオコメットに所属するアニメーターの宮川知子氏である。放送されたアニメに、同氏の名前がしっかりクレジットされていることからもわかる。さらに、クロミという名前もアニメの関係者が命名したと、当時の制作関係者A氏が話す。
「当初は“ワルミ”とか、“ウラミ”という名前の案もあり、私も2~3個ほど案を出しましたよ。そのなかから、『クロミでいいじゃん!』と言ったのは監督の森脇真琴さんです。私はその発言を聞いているので、間違いありません」
製作委員会でしばられている集団作業において個人の権利が軽視されている問題を争うことは難しくても、クリエイターの業績が公的に残らないよう歪められていることは明らかな問題だろう。
関係あるようなないような話として、少し前から漫画作品におけるアシスタントの権利を指摘する動きがあることも気にかかっている。
漫画家アシスタントの著作物は職務著作だから著作権、著作者人格権ともに漫画家に所属するのは当然、って思ってたんだけど、
— ビバ!プレジデンテ! (@precchi) 2024年10月10日
・職務著作が成立するには雇用関係が必要
・でもアシスタントは業務委託ってことにして残業代支払ってない(らしい)
そうすると職務著作成り立たない? pic.twitter.com/9SyaFftQbh
漫画家アシスタントの著作物は職務著作だから著作権、著作者人格権ともに漫画家に所属するのは当然、って思ってたんだけど、・職務著作が成立するには雇用関係が必要
・でもアシスタントは業務委託ってことにして残業代支払ってない(らしい)そうすると職務著作成り立たない?
もとともアニメ業界では偽装請負状態が横行しているし、そうでなくても多くのアニメーターがフリーランスの立場で作品にかかわっている。
会社同士が争っているクロミの著作権とは関係しなさそうだが、よくアニメーターが参加作品の原画を同人誌で販売していることに関わってきそうな気がしないではない。