法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『魔法つかいプリキュア!』第20話 ドタバタでヤバスギ!魔法界に生まれたエメラルド!

ついに開かずの扉を開けた朝日奈とリコ。どうやら思ったところに自由に行けるアイテムらしい。
一方、魔法学校の校長は敵の本拠地に乗りこみ、正面から対峙していた……


主人公たちは校長の状況を知らず、のんきな気分で開かずの扉をつかってみる。それでコメディらしい雰囲気をつくっておいて、急にシリアスな空間に出てしまって硬直する場面に大笑い。これまで日常を重視して、良くも悪くも*1戦闘の比重が低かった作品ならではのギャグだった。
校長はプリキュアの変身と同じ言葉で戦闘形態になるし、それでプリキュア以上の力で戦うし、敵首領ドクロクシー*2との個人的な因縁まで明かされる。
伏線もなしに回想だけで新事実を明かす展開は好きではない。しかし今回はプリキュアこそが蚊帳の外にいたというギャップで一貫しているので、これはこれで悪くないと思えた。このまま日常に軸足をおいていたプリキュアが、戦闘への態度を変えていく転換点になるかもしれない。


作画監督稲上晃。かわいらしく作画修正していたが、カットごとのばらつきは抑えていない感じ。
さすがに敵本部を舞台としているだけあってアクションも充実。特にプリキュアが変身した直後、おそらく板岡錦作画による戦闘が良かった。

*1:いや、正直にいえば、ドラマと乖離しすぎて戦闘が不要と思うことが多かった。

*2:声をあてているのが秋元羊介で、『機動武闘伝Gガンダム』の東方不敗を連想する感想を見かけたが、まさか主人公側と敵対する背景が似ているとは。