高橋ナツコ脚本。これまでの展開で相対的に弱体化しているとはいえ、まだまだ強敵であるファントム。たったひとりで対抗できるキュアハニーの特異ぶりがわかるわけだが、そのファントムの苦悩に気圧されてしまうのは、これまでのキャラクター描写と比べて違和感あった。キュアハニーですら気圧されてしまうことで苦悩を強調したかったにしては、これまで描かれてきたファントムと大きな違いがない。
もっと終始一貫して包容力あるキュアハニーが見たかった。プリキュア全員が歌って敵を包容する必殺技を、今回だけ最初はキュアハニーひとりで歌うとか。あるいは神ブルーの上っ面な言葉*1を聞いて、ファントムの苦悩に同調してしまう苦しみをキュアハニーがいだくのなら、もっと納得できたかもしれない。
ファントムの正体は以前からファンが考察していたとおりのもの。しかし三幹部より先に倒れるとは思っていなかったし、来週に倒れる予定の三幹部は謎のまま。
三塚雅人コンテに岩井隆央演出で、だだっ広い空間を使ったアクションは良かった。
作画監督は河野宏之で、原画はいつもの3人。しかしキャラクターに違和感がほとんどない。総作画監督や演出の手が入っているのか。
*1:angmar氏が指摘していたが、そもそもファントムの正体を知っていなければおかしいわけで。http://h.hatena.ne.jp/angmar/81796904550342497