原作は特に好きな漫画ではなかったが、当時は奇人変人によるキャラクターだよりのマンネリなハイテンションギャグ漫画と思っていて、近年は同時代のアニメ表現をとりいれたオシャレな絵作りに見所がある漫画だと感じていた。
そして原作連載時の1985年版TVアニメは間違いなくアニメーションとしては楽しかった。手描き作画時代に回り込み演出を好んだ福富博がチーフディレクターをつとめ、『さすがの猿飛』の流れをくむアニメーターが腕をふるった。
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比べると2026年版のリメイクは、明らかに当時よりも作画が弱い。内容も記憶よりも雰囲気がけだるいし、奇人変人といっても驚くほど個性の範疇にとどまっている。しかしこれはこれで作品自体に時代の流れに反した個性が生まれているとも感じられた。
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特に今回のボウリングを楽しむ後半など、ほとんど日常アニメのノリだ。女性好きの少年も敵対する不良っぽい相手も、設定の印象ほどゲスや悪人ではなく、相互にツッコミを入れながら青春を謳歌して人間として越えてはならない一線は守っている。奇面組の人体が変形するギャグもあるが、ドラマの中心ではないので日常アニメの余白に挿入された一発ギャグくらいの重みしかない。不良の賭けるライターのボロさをバカにした奇面組が賭ける物がしょうもなさすぎて、人のことを言えないだろと不良がツッコミを入れる場面も笑った。
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