法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

GYAO!の戦争映画配信

ブライアン・デ・パルマ監督がベトナム戦争時の事件を映画化した『カジュアリティーズ』を配信開始。
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00445/v12056/
1990年代以前の旧作だが、GYAO!では初配信。以前から見たかった作品なので嬉しい。


アニメオリジナル展開で終わった旧アニメ版『鋼の錬金術師』の劇場版、『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』も配信。
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00548/v12012/
ナチス勃興前夜のドイツを舞台に、被差別者内の差別とか、夢を見ることを美しく描きながら突き放すカタルシスとか、風刺と皮肉をたっぷり詰め込んで、それでいてジュブナイルとして踏みとどまっている佳作。同じキャラクターが並行世界で異なる一面を示すという趣向は、考えてみると同じBONES制作の『交響詩篇エウレカセブン』が劇場版でやったことに繋がっているかな。
ただ、メインキャラクターが完全な別離をする結末と、映像の見せ場が中盤にばかり集中しているところが難点。前者は好き好きだが、後者の主人公がかかわらないバトルで最も素晴らしいスタッフを配置する構成には疑問を持った*1。前半や後半にもアクションの見せ場は多いが、中盤に比べて頭一つ落ちる。


あと、昨日まで『グエムル 漢江の怪物』を配信していて思い出したので、パクリ疑惑の見当外れぶりを批判するエントリを後で書く予定。

*1:オーディオコメンタリー等から判断すると、演出や作画を任せたスタッフが力を入れすぎて制作が間に合わないことを懸念し、完成しなくても許せる場面を任せたように感じるが。