法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『コードギアス 反逆のルルーシュR2』第24話 ダモクレスの空

〜アーニャは戦闘に参加していたものの……〜
小型、ローラーダッシュ、脱出機構といった設定を久々に活かしていて、屋内ロボット戦が楽しめた。しかも単に閉鎖環境で戦うだけでなく、壁を抜けて屋内外を流れ弾やロボットが行き来したり、上下左右さらに内外まで広がる戦場を立体的に描けていた。
原画陣も山根理宏他、メカ系アニメーターが通常以上にそろっている。


父を過去、兄を今日に固執していると批判し、未来を主張する主人公は、とりあえずレトリックとして良かった。
実際には、主人公との対立点や目標は、父と兄で大差はないと思う。同じ目標を持ちながら、超常的な能力を手段とした父から、フレイヤという超兵器を手段とした兄へと、少しずつ地に足のついた物語へ移行している。そして次回最終話へ続く妹との対峙では、ギアスという物語の根幹たるSF設定すら否定。より現実味ある世界観で物語を閉じようとしている、と予想しておく。


ただ、ほとんどのキャラクターが内面の闇をさらしただけに、今さら善人ぶられても……と思えて、感情移入はしにくかった。『無限のリヴァイアス』最終話と似たような印象だ。