背景美術が力強く、ぐっと画面が見やすくなった。
1話はカメラが寄り気味でキャラの演技、つまりはアニメーターの作画能力を前面に押し出し、個人技で表現しようとしていた。最近のTVアニメでは極めて珍しい、贅沢な演出だ。対して2話は、そこまでアニメーター個々に負担をかけられないためか、カメラを引いてレイアウトで画面を制御する、レイアウトアニメとなっている。絵コンテが磯光雄から村田和也に変わった影響もあるだろう。
特に、駄菓子屋内でぽつねんとメガババアが座っているカットのレイアウトが、写真を超えたリアリティすら感じさせて実に素晴らしい。おそらく山下高明*1の仕事だろう。他にも、粉々に砕かれる煉瓦の壁、皿に盛られて食べられた後のカレーの質感、町中の光と影と奥行き、室内構造がしっかりとした屋内のチェイスと、映像の見所が多い。
妹の口癖をカレーとからませていったん落としつつ、主人公の過去と重ねて下ネタで少しばかりの情緒を感じさせるなど、脚本もなかなかていねいな作り。少女キャラクターの言葉づかいに違和感はあるものの、設定の説明も適度で、笑いどころもアクションもあり、アニメーター出身とは思えないほど脚本の完成度は高い。
メガババアも相当にキャラ立ちしており、気にいった。
*1:劇場版デジモンアドベンチャーの作画監督等。高密度かつ高精度のレイアウトと、人物から影を排してシルエットで見せる作画を特徴とする。