それは『映画秘宝』のことで、特に『底抜け超大作』を「愛が感じられない」仕事として例示している。
- 作者: 映画秘宝編集部
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: 単行本
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オレが町山を嫌うきっかけになったのは「底抜け超大作」なんだが、あれはホントに映画に対する愛が感じられないムックだったよな。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) May 21, 2019
寄稿したライターにはあんまり反撥は感じないんだが、そういう主旨のネタを書かせた町山はホントに嫌い。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) May 21, 2019
あれがキネ旬パイ投げ事件のきっかけになって、さらにパイ投げ事件が町山が渡米するきっかけになっているわけだから、ある意味あれから町山はどんどん今日ある境地に転落していったとも言えるな。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) May 21, 2019
なんでムック時代の映画秘宝についてライターに腹立たないけど町山に腹立つのかといえば、たまたまあそこで書いた人間が友人にいるんだけど、当時はPC通信があるくらいでネットが発達してなかったから昔の映画について嘘松盛り放題で、そういう主旨の原稿書いてくださいってオファーしてたそうなんだ。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) May 21, 2019
しかしchronekotei氏は、私が2017年に観察した時点で、反人道的かつ反学術的な考えをツイートで明らかにしていた。
「モリカケ問題の風評被害」といった主張をすることは、ニセ科学やニセ医療の問題に注意するつもりはないということ - 法華狼の日記
根拠をいっさい示さないchronekotei氏の発言が信頼性できるかというと、それはかなり難しいと思わざるをえない。
そのようなchronekotei氏に対して、その友人とは誰なのか、あるいは記事がどれなのかと、町山氏*1が問いただしている。
そのご友人を教えてくれれば、あなたの発言が嘘ではないと証明できるだけで、あなたに何の不利益もありませんよ。教えない理由はないですよね?
— 町山智浩 (@TomoMachi) May 21, 2019
あなたのいう「嘘盛り放題の記事」とは、具体的にどの記事でしょう?
— 町山智浩 (@TomoMachi) May 21, 2019
その問いに対してchronekotei氏は友人に迷惑がかかるからと拒否して、「誹謗中傷でいい」という立場を表明した。
お断りだね。名前を明かしたらどうせありとあらゆる手段を通じて粘着して攻撃するつもりだよね。佐々木俊尚氏のときみたいに。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) May 21, 2019
じゃあ、誹謗中傷でいいや。当該TWを指定してもらえば、削除して謝罪しますよ。こっちはアメリカまでの旅費なんか持ち合わせはないからね。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) May 21, 2019
皮肉のつもりだろうが、「事実関係がどうたら批判されてもアメリカまで旅費使って行ってパイ投げて有耶無耶にするわけにもいかん」*2と、自身が事実関係を有耶無耶にしたい立場とも語っている。
最終的に、謝罪ではなく根拠を求める町山氏が不当であるかのように、chronekotei氏は第三者を巻きこむように主張している。
あのね、オレはオレが言ったことが事実と証明されるかどうかにはまったく興味はないの。そうじゃなくて、普通なら「事実無根の誹謗中傷をした」と言ってTWの削除と謝罪求める場面で、あなたが執拗に「誰がそんなことを言ったか教えろ」って一貫して要求していることに興味があるの。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) May 21, 2019
つか、多分このやり取りを見ている人みんなが興味を持っているのはそこなの。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) May 21, 2019
念のため、匿名の立場として「友人」を出したくないという心情はありうるだろう。しかしそのような匿名の虚実さだかではない発言を「嘘松」と呼ぶのではなかったか*3。
私個人の印象をいえば、虚偽を発信させたと他人を批判しながら「オレはオレが言ったことが事実と証明されるかどうかにはまったく興味はない」と語るchronekotei氏にこそ、矛盾を感じる。
しかしツイートの流れを読みつづけて、匿名の立場から友人を守りつつ一定の根拠を出す選択肢はchronekotei氏にあったはずだとも思えた。
「記事を教えろ」か、うまいこと思いつくね。この流れでそう言われたら言えなくなっちゃうでしょ。
— 黒猫亭(CV:大塚明夫) (@chronekotei) May 21, 2019
その「友人」の実在も示さず、書かせたという「嘘」の記事そのものも示さないのなら、事実無根による誹謗中傷とされてもしかたがないと思いますよ。
— 町山智浩 (@TomoMachi) May 22, 2019
そもそもの話、chronekotei氏は特定の記事ではなく、『底抜け超大作』を初めとした『映画秘宝』全体を批判していた。ならば編集方針として「嘘」が求められたという主張は、むしろ特定の記事ひとつを示すだけでは不充分だろう。
つまりchronekotei氏は執筆者が異なる記事を例示して、そこに友人がいるかは言明せず、複数の嘘があることを指摘すれば良かった。ツイートのなかばで、間違いがあったこと自体は町山氏も認めている。
間違いはありましたが、意図的な嘘はないですよ。その友人という人を教えてもらえませんか? それであなたが書いたことが事実と証明されるんですよ。
— 町山智浩 (@TomoMachi) May 21, 2019
あまりにも嘘が多いことが指摘できれば、その程度によっては意図や指示があったと推測できる根拠になるし、そうでなくても編集方針に問題があったことは示せる。
*1:はてなアカウントはid:TomoMachi。
*2:黒猫亭(CV:大塚明夫) on Twitter: "めんどくせぇなぁ、こちとら貧乏人なんだから、相手がアメリカじゃ事実関係がどうたら批判されてもアメリカまで旅費使って行ってパイ投げて有耶無耶にするわけにもいかんじゃないか。"
*3:嘘松 - 新・なんJ用語集 Wiki*によると、もともとは特定の人物の特定の嘘を指す言葉だったらしいが、現在ではインターネットにおける「創作実話」全般を指す言葉に転化している。