法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『HUGっと!プリキュア』第6話 笑顔、満開!はじめてのおしごと!

プリキュアが新しく3人になったことを祝おうと、野乃はデートを提案する。その目的地のホームセンターでは、野乃父が店長をつとめていた。
そこで3人は花屋を手伝うことになったが、そのあいだにハリーがまかされていたはぐたんを見失ってしまう……


わかりやすい青山充一人原画回。山岡直子総作画監督もクレジットされているとはいえ、かなり映像がゆるい。広々としたホームセンターをそつなく作画しているが、画面を成立させる以上の労力をそそぎこんでいるわけではない。
物語も、幼児向けアニメらしくシリアスな仕事体験と、コメディな赤子追跡をそつなく同時並行させているが、密接にむすびつくほどの構成の妙はなかった。たとえば花の情報がはぐたんを見つける手がかりになったりはしない。違う物語が同時並行する構成そのものは好きなのだが、はぐたんが放物線を描いて客のリュックサックに入る描写など、花屋の仕事描写と比べてリアリティの統一性がないのだ。
ただ、3人が商業施設で働く位置づけを店長がちゃんと考えたり、店をはなれる時に薬師寺が店長へ断りを入れたり、アニメでは省略しがちな手続きを細かく入れて、展開に引っかかりをおぼえさせないようにしていたことは感心した。
また、今回に初めて襲ってきた敵幹部が敗北したのは、プリキュアが増えた情報を部下から知らされていなかったため。そこで「報連相」の重要性を敵幹部が痛感することが、きちんとコミュニケーションしているプリキュア側との対比になっている。