学園のクリスマスパーティーを華やかに成功させ、さらなる尊敬を周囲から集めながら、海藤の心は沈んでいた。新たな夢をもったことを両親につげれば、悲しませてしまうかもしれないと思って……
海藤の葛藤は実質的に前回で終わっているし、これまでの描写からして海藤の夢を止めるような家族ではないこともわかっている。兄が海運や海辺のリゾートを経営していることから、海洋学者になることが海藤グループとの衝突を生むとも考えられない。むしろグループから援助されて利益相反の問題を生みかねないとすら思った。敵幹部シャットの苦しみも次回にもちこされ、海藤のドラマととけあっていない。
ドラマとしては意外性も障害もなく、まるで消化試合のようだった。海藤父のアドリブくさい口調や、前半のクリスマスパーティー、キュアマーメイドの必殺技といったサービスシーンは楽しかったのだが。