法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第14話 大好きのカタチ!春野ファミリーの夢!

学園のファミリーデーということで、学生の家族が学園に招待される。春野はるかは両親や妹とひさしぶりに会ったが、なぜか妹の機嫌が悪くて……


1年生の家族がやってくる設定だが、他の家族との交流は描かれず。春野が家族と友人を引きあわせる物語として展開する。しかしそれだけで放送時間いっぱい使っているわけで、要素をしぼったのは正しい判断だろう。
両親にあいさつする海藤と、妹をてなずけようとする天ノ川とで、ふたりの春野との距離感があらわれていたのが面白かった。
妹の不機嫌の理由は予想通りだが、両親のキャラクターは意外でいてリアル。外に出ない職人の普段着といえばあんなものだし、上流階級での距離感がわからないのも理解できる。家族の夢が、これまで描かれた全ての夢より浮世離れしていたが、だからこそ春野はるかという少女が生まれたのかと逆に納得した。
成田良美脚本の家族像は、ちょっと理想的すぎて嘘くさく感じることが多かった。春野家族しか登場させない判断が、ここでも効果的だったように思う。


作画監督は今作で初参加の河野宏之。アオリや俯瞰の手癖でわかりやすい。しかし今作はキャラクターデザイン自体が、かなり独特な目鼻立ちのバランスなので、他作品よりは癖の強さを感じなかった。
瞳が大きくなる癖があるので、妹のような幼いキャラクターも向いている。意図したのかどうかはわからないが、うまいタイミングの登板だ。