法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第12話 きららとアイドル!あつ〜いドーナッツバトル!

グルメリポーターの仕事がきた天ノ川きらら。
大好物のマーブルドーナツを取材するということで引きうけたが、もうひとりのグルメリポーターが番組で天ノ川を敵視する。
一条らんこはアイドルとしてTV番組では負けたくないと考えていたのだ。


敵幹部がゲストキャラクターの夢を絶望に反転させて怪物化する、番組フォーマットにそったエピソード。これまで人間関係を少しずつ深める連続エピソードとして成立していたため、通常フォーマットのはずなのに目新しい。
単発ギャグとしては面白かったが、ひさびさの通常フォーマットなのに変化球なのは、良いのか悪いのか。一条の夢と怪物化のモチーフが無関係というギャグや、春野が物語の表舞台にいないギャグなどは、通常フォーマットをつづけてこそ珍しい描写として楽しめた気がする。
もちろん、この私の悩みは毎回のエピソードに必然性があったことの裏返しであり、ぜいたくな不満ではある。今回も、天ノ川の仕事をほりさげたり、海藤が日常生活では浮世離れしているため七瀬がツッコミとして重要になったり、人間関係の新たな動きを描いていた。


映像面も、ギャグを支えるために全力を出していた。
止め絵ハーモニーを使うような演出の遊びとか、中谷友紀子キャラクターデザインによる初作画監督ゆえの崩した表情の多さとか、まったくスタッフが手を抜いていない。