法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第43話 一番星のきらら!夢きらめくステージへ!

モデルを休業することにした天ノ川。ファッションデザイナーのボロロ・ボアンナが会いに来ても、その意思を変えることはできなかった。
プリキュアのために「夢」を捨てることを決めた天ノ川に対して、春野たちは自分たちの「夢」を見せることを考える……


田中仁脚本回。過去に登場した学園関係者やモデル関係者が総登場して、くすぶっている天ノ川をささえていく。これまでに学園生活で周囲と距離をちぢめてきた描写が効いている。
復活には物語としてひねりはないが、ファッションショーという名前のコスプレで、さまざまな登場人物の夢を楽しく演出できており、絵として説得させられるものはあった。爲我井克美作画監督らしい頭身の高いキャラクター作画が、未来に夢を見る学生たちの姿をよく表現できている。
さらに最後を飾る天ノ川のウォーキングは、いつもより撮影に手間をかけて一味ちがう演出ができていた。出崎入射光で日差しを演出したのは過去にもあった気がするが、スポットライトに使ったのはシリーズで初めてかもしれない。


あと、前半では天ノ川を助けに来ただけに見えたボアンナが、結末では天ノ川の将来の離別を決めたと明かされたのは驚いた。プリキュアと夢が衝突するという前回からの構図は変わっていない。期限がきられて、来年まで先送りになっただけ。
この時点で来年の卒業を予告して、少しの苦味をアクセントとして残したのは意外。ストーリーの連続を重視している今作らしい、最終回への準備といえるだろうか。