法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドキドキ!プリキュア』第23話 愛を取り戻せ!プリキュア5つの誓い!

プリキュアの初活躍と新敵幹部の登場にあわせ、ひさびさの山口亮太脚本に序盤以来の古賀豪コンテ。アクション面では今作で初めて満足できたし、必要な段取りが多い物語ながら「キュア拓」*1等の小技があることで飽きなかった。
残念ながらカットごとの高低差は激しく、日常風景では気の抜けたレイアウトも散見されたのだが、冒頭と終盤の二度にわたるキュアエース戦に作画リソースをそそぎこみ、メリハリある動作と演出で楽しませてくれた。身体能力にたよっていたキュアハートとの差別化もできている。


キュアエース自体についても、まずまず悪くない。これまで通り、ちゃんと指で「A」の形を作ってみせたことには感心した。こういう描写がごっこ遊びを楽しくするポイント。
前回のキュアエースで珍しく大人っぽい演技を聞かせてくれた釘宮理恵が、変身前ではいつもの鼻にかかった幼女演技だったところも、不思議な感覚で楽しかった。ただ、こういう演じわけをするなら、今回までキュアエースの声優を隠しておいたほうが、大人の視聴者は驚きとともに楽しめたかも。


ただ、敵幹部については様子見。ステロタイプな「オネエ」を敵幹部に設定する作品は最近では珍しいのだが*2、ちゃんと今後の展開でフォローできるのだろうか。
また、七つの大罪に対応して敵幹部が設定されているといわれているが、そうだとするとレジーナひとりだけ特別あつかいになるとは思いにくい。

*1:人間を丸ごと魚拓する描写は、『ドラえもん』「人気スターがまっ黒け」を思い出す。

*2:過去は子供向けアニメでも多かった。ただ、男性同性愛者を異常視するというよりは、ナルシストのカリカチュアという側面が強かったという印象がある。