法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ラストエグザイル-銀翼のファム-』#19 Queening square

吉村清子脚本。わりと大状況と小状況のバランスは良くなっていたし、拙速な印象も薄れた。
#17の監督脚本回の結末であっさり和睦してからの流れが拙速すぎると感じていたが、これは監督がわざわざ脚本を書くべきではなかったということでは……いや、無印では序盤から何度も脚本を担当していて、それは悪い印象でもなかったのだが。
主人公陣営を象徴する言葉だった「追い風を祈る」をルスキニアが口にして、不穏な印象へ転化し、状況の混迷を表わしたところもまずまず。


ルスキニアがアウグスタをエグザイル発動のために使ってこなかったのは、やはり本人の意思を尊重して年齢にも気を使っていたということなんだろう。今になって持ち出したのは、連合軍側から暗殺が起こされてルスキニア側に正当性が生まれた結果もあるかもしれない。そのあたりをサドリとの会話ではっきり描いても良かった。
ただ、ルスキニアの常人離れした身体能力が確定して、前回の暗殺でリリアーナがかばった結果の無駄死に感も強い。片目を失ったがゆえの身体能力の低下などが関係しているかもと思いもしたが……