法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『TIGER & BUNNY』#03 Many a true word is spoken in jest. (嘘から出た真実)

竹内浩志がコンテ演出作画監督を担当。原画に三輪和宏。アクションアニメとしての見所をクライマックスに集約し、きちんと作画の見せ場になっていた。
都市の広がりを感じさせる夜景カットが多かったところも見所。いかにもアメコミから影響を受けた描写ではあるが。


物語も、オーソドックスな内容をていねいに描く良さがあった。このジャンルでの古典的な描写を、きちんと作中で登場人物が突っ込み、この作品らしい一歩上の展開を見せる。そこにいたる過程もていねいだから、とってつけた展開と感じさせない。
ちゃんと主人公が勘だけではない推理力を発揮するし、相棒も技術力を発揮する。実戦で仲間としての距離を三歩進め、結末で伏線を回収して二歩下がる。そして解決後にも謎を残し、次回に引く。全体を細部まで作り込んだ良さがあった。