ファシズム台頭期のイタリアを舞台に……といった事はわりあいどうでも良くて、冒頭で人質となる幼女達がカボチャパンツ一丁の上半身裸になる描写を見て、ロリコン監督の映像私物化ぶりにめまいがしたのは私だけではあるまい。
……さておき、エンジン試運転の大平晋也パートが記憶よりは落ち着いた作画だったこと*1、カーチェイスの吉田健一パートもわりあいボリュームがないこと、戦闘自体の分量もさほどないことと、ノーカットで2時間におさまる長中編といった内容だったのが、見返して最も印象に残った。
ラストバトルをどんどん情けなくしていく終わらせ方、つまりは宮崎監督のテレに昔がっかりしたものだが、そもそも力を入れた作品ではなかった*2のだろう。
それでも、飛行機乗りの墓場は相応に情緒がある描写。付けPANを多用した豪華な*3空中機動、考証の行き届いた戦闘と、平均以上には楽しめる。『もののけ姫』以降とっちらかり気味な宮崎作品だが、小品ゆえ話のまとまりも良い。
飛行艇の仕組みやイタリア空軍のありかた等も原作のイラストストーリーを参照しながら見ると、より楽しい。