野乃家の居候となった外国人ルールー。スポーツも勉強も万能だが、他人とは接触せず、歓迎も好まない。やがて野乃も距離をとりかけるが……
青山充一人原画なので、野乃が普段より幼く作画されていて、良くも悪くもルールーと同世代に見えづらい。
脚本の田中仁は今作初参加。シリーズ恒例の、敵幹部がプリキュアの日常に潜入するエピソードを、応援をモチーフとした今作らしい距離感で描いた。
特に、主人公がいったん距離をつめることに挫折したのがおもしろい。主人公が距離をつめていって敵幹部がほだされる定番に、紆余曲折を足すことで説得力が増す。ここ数話の主人公の挫折感との連続性もある。善意であっても相手が求めていないことを押しつけてはならないという留意としても意義がある。感情が薄いという敵幹部の個性を今回だけで消費しない良さがあった。
野乃の挫折に説得力あるアドバイスするのが父親というところもいい。巨大ホームセンターの店長として、広く目配りできる能力と性格があると感じさせた。
