法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『相棒 season22』第18話 インビジブル~爆弾テロ!最後のゲーム

 名字しかわからない謎の天才チェス少年は、尋問する杉下に対して煙にまくような態度をとりながら誘導していく。一方、第二の事件で被害者となった男が元警官で目下にパワハラをおこなっていたことや、それが原因と思われる自殺者が発生していることが判明する。その自殺者が児童養護施設の出身ということから、杉下だけでなく伊丹たちも犯人の意図と正体に気づいていくが……


 出世コースをはずれたくない署長の自己保身が事件の背景というのは、ちょっと意外性が足りない。前回*1の短い出番だけで好感をもちづらいキャラクターということが明らか。署長の父親の都知事候補のように、対外的には善良で真面目に見せかけたキャラクターにしたほうが展開の意外性があっただろうし、自殺した若者の絶望へ共感が増しただろう。
 ただ敵が強大な警察権力ということで、さすがにseason21第5話*2などの動機にくらべて手段が過激すぎる回のほどの問題は感じない。もちろん、今どきならメディアだけでなくインターネットでもうったえる手段はいろいろあるだろうとも思ったし、そこでインターネットでうったえたが注目されなかったくらいの段取り描写を入れるべきだったとも思う。
 ちょっと良かったのは、天才チェス少年と都知事候補の名字が同じ背景。都知事候補ではなく現市長というプロフィールに意味が出てくる豆知識については知らなかったが、説明されてみると納得感があったし、善良さに裏などなかった都知事候補に天才少年が愛憎をいだいていたことに意外なドラマが生まれていた。こっちの方向を深めて父と子のドラマとして展開すれば、もっと良い回になれた気がする。