法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『HUGっと!プリキュア』第8話 ほまれ脱退!?スケート王子が急接近!

輝木に会いにきた少年、若宮アンリもフィギュアスケーターだった。フランス人の父と日本人の母のあいだに生まれたダブルで、輝木をフィギュアスケーターとして復活させるためロシア行きをさそいに来たという……


いかにも坪田文脚本らしく、エピソードでメインとなるキャラクターの特異な魅力をとことんまでほりさげる。
声質は低くて渋いのに、「女神」のような美形で、似合うからと女性服を好んで着たりもする。明らかにプリキュア活動と対立するキャラクターで、輝木を自由にさせるよう野乃たちにうったえながら、自分自身は輝木の選択を決めつけるのに、さほどナルシスティックな嫌味がない。
そうしたドラマの本筋とプリキュアとしての戦いに関連性がなく、かといって衝突するという構造でもなく、本筋が早々に終わって次回以降へつながるシーンが多すぎたりと、物語構成のバランスはあまり良くないのだが。


演出はシリーズ初参加の菱田正和フィギュアスケートという今回のモチーフが、監督作品『プリティーリズム』シリーズと重なる……が、総集編映画くらいしか見ていないので何ともいえない。
どちらかといえばニチアサのサンライズ枠で活躍していた少年アニメ演出家という印象がある。実際、フィギュアシーンよりもアクションシーンの巧さが目についた。