帆場くれあは明智たちに自身の立場を説明する。事務所にはいたが、あくまで森亜るるかの個人的な助手であったこと。そのためロンドンの事務所に情報がなかったとわかった。
そして行方不明になったコックをさがしてほしいという依頼がきて、帆場も初めて本格的に探偵として参加する。自宅に行ってみると、ちょうど行方不明のはずのコックにはちあわせしたと思われたが……
佐藤大脚本。キュアエクレールの正体探しに関連する違和感のあった描写を一気にまとめつつ、同時並行でファントム怪盗団の起こした通常の事件も解決する。
助手でしかなかったという帆場の設定は、いわれてみれば納得感がありつつ、森亜との関係に予想しなかった味わいが出てきて楽しい。
一方で本編のコック探しの真相は、怪盗の変装に気づくという解決はパターン化されすぎているし、手がかりが多すぎて推理の歯ごたえはなかったが、給料日の前に失踪した違和感などで、すでに仕事をしている帆場だからこそ指摘できる説得力はあった。
何より、ウソノワールの出撃によって計画の遂行が遅延し、それゆえに犯行現場に名探偵が来てしまったという流れに、大きな物語の縦軸に個別の小さな物語が影響される面白味がある。今回のような犯行があることで、最後まで事件そのものが露見しないマコトジュエル盗難もありえることになり、物語の幅も広がった。