法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『相棒season15』第13話 声なき者〜籠城

約1年前、まだ冠城が法務省から出向した立場だったころ。頭部を殴打されて倒れた男を助けた女子学生らは、自動車で逃走する男を警察に通報する。
すぐ自動車の持ち主をつきとめたが、なかなか捜査の網にひっかからない。捜査に首をつっこんだ杉下は、小さな鉄工所に誰かが侵入したことを指摘するが……


太田愛脚本、橋本一監督。旧レギュラーが再登場することが告知されていた前後編SPの前編。
大河内と米沢はセットひとつだけが出番の、ほぼカメオ出演に近いものだったが、神戸は前編だけでも複数の場所に出没して、現レギュラーともからんでいく。
まだまだ事件の全体像ははっきりしないが、前編だけでもサスペンスとして充実していた。住宅街で孤立した小さな鉄工所の立てこもり事件という情景が、刑事ドラマとして大仰にすぎず、適度に絵になる。殴打現場のすぐ近くにパトカーがいたことも説明がつけられているし、立てこもり犯の正体をめぐって意外な展開もあった。
鉄工所を個人撮影した映像が拡散されて捜査を混乱させたり、クラウドソーシングが犯人とかかわってきたと思われたり、インターネットとの距離感も今回は違和感がない。