法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第34話 ヴィダール立つ

傘下の鉄華団がマクギリスとつながって火星の統治権限をえようとしていることに、テイワズは危機感をいだく。
兄貴分の名瀬は会議で鉄華団をかばったが、後で頭を下げにきたオルガへ笑ってすますのは最後だと告げた。
一方、ギャラルホルンでは仮面の男ヴィダールが、自身と同じ名のガンダムに乗り、初陣に向かう……


鉄華団は上層部の策謀を描きつつ、息抜きのような描写がつづく。メリビットの意外な人間関係は、劇中人物と同じく驚かされた。クーデリアの自虐的な評価も今回は明確で良かったし、テイワズ鉄華団を許容した流れも一応の説得力がある。
そして戦闘シーンは鉄華団の動きとは別個に、ドルトコロニー独立に呼応した運動へのヴィダールによる弾圧を華々しく描く。そこそこ独立運動側が抵抗できていて*1、ワイヤーを活用した戦闘も独自性があるから、雑魚を蹴散らすだけではないヴィダールの強さがそれなりに感じられた。

*1:今回まで尾を引いているドルトコロニーをはじめとして運動側に顔がないことや、その運動が何者かに援助されているという陰謀史観は気にかかるけれど。