傘下の鉄華団がマクギリスとつながって火星の統治権限をえようとしていることに、テイワズは危機感をいだく。
兄貴分の名瀬は会議で鉄華団をかばったが、後で頭を下げにきたオルガへ笑ってすますのは最後だと告げた。
一方、ギャラルホルンでは仮面の男ヴィダールが、自身と同じ名のガンダムに乗り、初陣に向かう……
鉄華団は上層部の策謀を描きつつ、息抜きのような描写がつづく。メリビットの意外な人間関係は、劇中人物と同じく驚かされた。クーデリアの自虐的な評価も今回は明確で良かったし、テイワズが鉄華団を許容した流れも一応の説得力がある。
そして戦闘シーンは鉄華団の動きとは別個に、ドルトコロニー独立に呼応した運動へのヴィダールによる弾圧を華々しく描く。そこそこ独立運動側が抵抗できていて*1、ワイヤーを活用した戦闘も独自性があるから、雑魚を蹴散らすだけではないヴィダールの強さがそれなりに感じられた。