法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

制作会社マングローブ倒産の報

サンライズから別れた会社のひとつ。定期的に元請け作品を手がけており、今期もTVアニメ『GANGSTA.』を放映したばかりで、アニメ映画『虐殺器官』の制作会社と公表されたばかり。
公式的な情報はまだ出ていないが、いくつかのアニメ関係者が事実と確認したような話をしている。いかにも自転車操業だったらしく、きちんとした対価がしはらわれないままだったりしたという話が胃に重い。


なお、アニメ映画の制作中に会社が倒産して他社がひきつぐことは前例がいくつかある。たとえばトライアングルスタッフ倒産によりマッドハウスが元請けとなった『WXIII 機動警察パトレイバー』や、グループタック倒産後に手塚プロダクションが完成させた『グスコーブドリの伝記』など。
個人的には、会社として立ち直りつつあるGONZOがひきついだら楽しいかなと思っている。2013年の『BAYONETTA Bloody Fate』の仕事は、少なくとも単体の映画としてはいいものだった。原作者が商業デビュー前に会社全体をブログで評していた因縁もある。
白紙のスクリーン - 伊藤計劃:第弐位相
ただ何もないと評されている『銀色の髪のアギト』だが、たしかに物語や構図などはそういう古さはあるのだが、後藤雅巳作画による冒頭の樹木龍と、全編の影をグラデーション処理した試みなどは面白かった。