法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』のび太イレブン/ぶつぶつ交換機

今回はアニメオリジナル2本立て。どちらもオチが投げっぱなし気味だが、だらだら説明してテンポを落とすよりは良く、悪い印象はなかった。


のび太イレブン」はサッカーW杯に合わせた企画だろう。原作では野球チームから追い出されて女子チームをたちあげるが、こちらはサッカーから追い出されてコピーのび太11人をそろえる。
登場する秘密道具は基本的に原作のもの。サッカーボールをひきつけるために出した秘密道具「なんでも磁石」*1も、単行本未収録の原作で出てくる「空中釣りざお」の先端についているものと同じ名称。
立体コピー紙でコピーしたものにロボッターをつけて動かしたり、外国人選手を呼ぶと口走ってしまったためコピーに塗装して変装させたり、わりと過程をていねいに描いていた。とある秘密道具で試合が無茶苦茶になったオチも、ちゃんと前フリをして、とんでもない情景をビジュアル化しており、つじつまのあったカオスぶりが見ていて楽しい。
アニメとしても、多人数を画面に収めながら一人一人を動かしていたところに感心した。作画監督は田中薫。


「ぶつぶつ交換機」は、オークション形式で物々交換する秘密道具が登場。あいかわらずオリジナル秘密道具のデザインやギミックは過剰気味で原作らしさを感じないが、物語展開は良かった。
オークションは有利なようでいて、たった3つから選ばなければならないという面倒さ。そこから派生する選択の難しさ。しずちゃんの物々交換を描いたり、きちんと変化もつけている。
もちろん物々交換しつづけた果てに失敗するわけだが、ただゴミをつかまされるというオチではない。それなりに納得のいく選択の結果であったし、無価値どころか問題が発生する展開は予想外だった。