演出は黒田成美。
ちょうど『ちはやふる』の2期がアニメ化されていることもあり、競技カルタのくわしい知識を視聴者の多くが知っているところ、あからさまな間違いをせずにそれらしくアニメ化できていた。いくらエリートの物語でもクイーンとの対決が早すぎるだろうと思ったが、あくまでイベントの手合わせという設定で納得。競技カルタを模した屋内戦闘のメリハリもまずまず。
怪物化したゲストキャラクターのドラマではなく、そのゲストキャラクターと試合する予定だったプリキュアが戦闘を通して擬似的に試合するという物語展開も新しい。戦闘を通して試合をした結果、怪物化が解けた後の試合風景を省略しても不満に感じない。
今回に限らず、ゲストキャラクターの心情をきっかけにしてプリキュア側のドラマを描くという方針が、今作のキャラクター配置や怪物化設定に合っていると思う。比較的に好印象だった第10話などもそうだった。