法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

イデオンの爆発エフェクト作画を再び見る

バンダイチャンネルライブ配信が、月曜日から木曜日まで毎日、『伝説巨神イデオン』の配信を始めていた。
無料ライブ配信 バンダイチャンネル
そこで、ひさしぶりに初回を視聴してみた。こちらは半永久的に無料配信されている。
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ちまたで評価されているほど劇場版の作画が良いとは思わないのだが*1、改めてTVアニメを見ると、確かに当時のサンライズアニメとしては革新的な映像ではある。板野サーカスが見られるのは中盤からだが、初回では爆発エフェクト作画が多く楽しめ、その爆煙のフォルムが面白い。

開始18分くらいに分離メカが攻撃されている場面のエフェクト作画。現在と遜色のないフォルム。映像で見ると、煙を巻きこみ、流体として描こうとする意思の萌芽が見られる。

続けて別の分離メカが攻撃される場面のエフェクト作画。輪郭こそ円に近いが、鋭角的な直線で内部の影を描いている。まるで後年の橋本敬史エヘクトだ。


イデオンで活躍したエフェクト作画アニメーターとして板野一郎*2稲野義信*3の名前が知られているが、どちらも初回にはクレジットされていない。
初回は、作画監督として湖川友謙、作画としてビーボォーと島田英明がクレジットされているくらい。さてこれは、誰の仕事だろうか。

*1:当時のアニメ映画の水準でも、良いと思えるのは『発動篇』ラストの全裸祭りくらい。

*2:しかし「WEBアニメスタイル」のインタビューによると、「1話の戦闘シーンのこぼれ分をビーボォーに詰めてやってくれ、と湖川さんから打診が来てる」といわれて快諾し、参加していたという。http://www.style.fm/as/01_talk/itano02.shtml

*3:2クール目に入ったあたりからの参加であり、初回の爆発エフェクトと画風が違うような気もする。