結末で主人公が復活する流れに乗って、自己犠牲したと見せかけた仲間も復活していく強引さに燃えながら爆笑した。この勢いなら御都合主義に見えず誤魔化せるだろうという計算が、たしかにこの作品では成り立っている。
あとラスボスが延々と一人語りで意図から設定まで説明する強引さも、そういう言動をしてしまう喪失感や情動と読み取ることができて、面白くはあった。
おまけにアニメ内で「アニメじゃあるまいし」とメタ発言をするありがちなキャラクターがピックアップされたかと思えば、メタ台詞を連発して強引に脇役なりに舞台へ登ってしまう強引な展開が凄かった。
創作技術的には絶対に真似してはいけないことだけをやっているんだけど、こういう世界観の作品として感動できてしまう。本当に『キスダム』のようだ。
カットイン演出も、「影縫い」の場面などは説明を省略する演出としても決まっていた。
