法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『獣の奏者エリン』第39話 闘蛇の襲撃

久しぶりに荒々しい描線の虐殺イメージ。
通常の戦闘シーンも見所が多く、特に丘や川といった位置関係がドラマとからんで印象的に示され、見ていて混乱することがない。
そうして現実が明確に描かれているから、イメージが映える。


獣を人の都合で縛りたくなく、同時に人の命を見捨てたくもないエリンの感情も、ていねいに台詞で示されている。しかし、少し前に王獣で闘蛇を攻めた歴史を知ったばかりというのに、軽率な感はぬぐえない。これでは制作者の意図が前面に出すぎている。歴史を念頭に置きつつ、それでもあえてリランを信じるという感情の流れが演出されていれば、むしろ良いドラマになったかもしれないのに。