〜米国の現状は〜
先進国としては数少ない死刑制度が残る米国*1において、相当数の死刑囚が冤罪として釈放されている現状の報告。冤罪と判明するのが約二ヶ月に1人の割合と聞くだけでとてつもない状況とわかる。
意識的にではなく容疑者を犯人と証言してしまった者の苦悩も描かれていた。冤罪が不幸にするのは容疑者だけではない代表例だ。
日本も他人事ではない。死刑判決が出たものから冤罪と判明したことは何度もある。最近でも冤罪や、その可能性が指摘されている報道はいくつもなされている。
拘留期間の長さから日本は米国よりも自白に信頼感が持てない面があることや、そもそも容疑者の権利は米国の方が重要視されている点は、番組でも強く指摘されていた。
もちろん展望もある。
死刑を中断したり事実上廃止するような州もあり、誤った目撃証言を10%減らせる手法の開発といったことも紹介されていた。
そういった米国の例にどれだけ日本が学べるかという番組の提案も、まとめとして悪くない。
*1:死刑制度を廃止している州もある。