法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『電脳コイル』の記事

アニメ雑誌にジャーナリズムは存在しないというが〜
アニメージュ』に『電脳コイル』の特集記事。徳間書店がらみのアニメなのでいつ特集するかと思えば、放送終了後とは。
磯光雄監督インタビューなどから、気にかかった部分を簡単にメモ。


・初期構想のマユミはヤサコの決意を後押しする役回りだったが、ヤサコが一人で決意する流れを作るため、あえて突き放す行動を取らせた。
・イサコの髪ほどけは最終回コンテ作業中のアドリブ。イサコが電話で「名付け親はアンタだ」とヤサコに告げるような、母性的なシーンは宮村優子氏によるアイデアが入っている。
・最終回の磯光雄原画は「ユウコのユウは勇ましいのユウ!」とヤサコが呼びかけるところ。
磯光雄が過去に参加した作品解説頁でも、原画パートとおぼしきカットがいくつか公表。
出渕裕が『ラーゼフォン』における磯仕事を語る内容が、他と違って批判が入っていて、妥当性はさておき興味深い。
・カリスマ自画像の自虐ぶりはどうかと思う。

『機動戦士ガンダム00』MISSION-14 決意の朝

〜新OPには安藤コンテを期待していたが、さすがにかなわず〜
一期OPは漫然とイメージシーンを繋いで、しかもラストの主人公と王女の関係のように現状で意味を成さないカットが多すぎたが、二期はずっとキャラクターの関係性がわかりやすいコンテ。いくつかの一期OPを思い出させるカットは、逆に印象を悪くしていた。
OPに恩田キャラクター作画監督。本来のキャラクターデザインがやや縦長な瞳孔であるのに対し、きちんと瞳孔を円形に描いているのが特徴的。
メカ作画には鈴木、重田といったサンライズ系でも屈指のメカアニメーターが集結。劇場版『Zガンダム』からの流れか。メカアクションの物量に圧倒される。
ただ、EDもだが、重たく地味な本編に興味を持たせる入り口としては、まだ力不足かな。


本編は総集編でこそないが、これまでのまとめと、これからの前ふりといったところ。
刹那が王女に一人で会いに行く場面はさほど考証的に問題を感じないが*1、移動の距離感が画面からわかりにくい*2

*1:レーダー等を無効化する技術も、王国警備の劣悪さも以前から描写されている。

*2:もともと世界中で活動する設定もあって、そう不自然でもないが・