巨大な宇宙人グロスオーゲンが去ってから、多くの怪獣が日本をおとずれるようになった……が、新たな超人が次々にあらわれて怪獣の被害はふせがれている。
怪獣が身近な存在となりつつある日本で、ちいさな怪獣が人間と仲良くしていた……
今回は第1話で巨大ヒーローが去った後を描く。怪獣を台風にたとえることで、その脅威を感じつつも共存していく社会をわかりやすく提示する。
やはりウルトラシリーズの一編のような物語だが、巨大ヒーロー不在なため同じ円谷プロのでも怪奇特撮ドラマの語り口に似ていた。
これまで時系列を前後させる語り口で見ていられたのは、その放映回でひとつのドラマは完結するから。そこで今回の「前篇」というサブタイトルで不安だったのだが、ちゃんと今回だけでも物語が一段落した。
これなら今回は「前篇」と入れず、後篇にあたるエピソードで「逆襲」とか「再び」とか「さよなら」*1とか足せば安心できたかな。おそらく『ウルトラマン』の「怪獣殿下」が前後篇に別れていた*2ことへのオマージュではあろうけど。
*1:-+-SPEED GRAPHER-+- ギャラリー -+-
*2:しかも「篇」の字が同じ。