主人公の祖父が若き日の出会いを夢で回想する。昭和二十年と明朝体テロップで明記された敗戦後の日本が、蒲田行進曲風のBGMにのせて、モノクロ映画調で描かれるというパロディ。そこまではいいのだが、とある女性がひったくりにあったところを祖父が助け、二人が顔を赤らめる場面がある。古き良き邦画を思わせるモノクロ映像だが、頬だけ赤い……これは『天国と地獄』パートカラーのパロディに違いない!(ドヤァ)
冗談はさておき、今回は誰もが自分の欲望を持ちつつ、それを他者への思いやりに昇華させていて、見ていて気分が良かった。
基本的にコメディな作品においてシリアスな雰囲気で落とすため、いったん昔を美化していたギャグかと思わせ、本当に美しい過去があったのだと視聴者にのみ知らせる二重オチもていねい。