ニコニコ動画はパロディとしていつまで賞味期限が続くのだろうか……
Ｍ
Ｈ
殺人現場に残された上記のようなメッセージを様々に解釈していく、古典的なダイイングメッセージ物。
ダイイングメッセージに対する個々の解釈も極めて古典的で*1、珍しく真っ当なミステリ物らしさがあった。
複数の解釈を許すダイイングメッセージ単独での推理では真相を全て解明することが出来ないというのも本格ミステリの常道。視聴者と一部キャラクターだけが知っていた被害者の情報と組み合わさることで動機や経緯が明瞭となるという結末まで、わりと本格ミステリのパロディとしてよくできていた。
実のところ、リアルタイムで見ながら伏線を見つけるのは困難だと思うが、実はドラマ『相棒』あたりだと描写されてない伏線が後の回想で出てきたりするので、むしろ真面目に伏線を張っているなと思うべきところか。録画などして見返せば、ダイイングメッセージの伏線探し自体も楽しめる。
ただし、どうして作中で下記の推理が開陳されないかがわからない。少なくとも偽解決で1回は言及されるかと思ったのだが。
「書きかけの可能性」「文字を見るべき向きが別」「文字は数字」という各名探偵の指摘を全て総合し、序盤に描かれていた描写を伏線とするならば、ダイイングメッセージは自称IQ「130億」の明智小衣を指しているという展開があってもいいはず！
*1:文字に見えて実は……という推理も、実は先例がある。
