法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

高畑勲、死去

スタジオジブリの公式サイトにも訃報が掲載された。
高畑勲監督 訃報 - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

長年にわたり数々の名作アニメーションを世に送り出し続けていた高畑 勲さんが、2018年4月5日(木)午前1時19分、帝京大学医学部附属病院にて、ご逝去されました。死因は肺がんで、享年82歳でした


自身の作品としては2013年の『かぐや姫の物語』が最後となったが、その表現と社会に対する問題意識が衰えていないことが実感できた。
『かぐや姫の物語』 - 法華狼の日記
訃報を受けて4月13日に放映されることとなった『火垂るの墓』も*1、戦災被害を描くだけの反戦映画を超えた作品であった。
『火垂るの墓』誰の犯した罪と罰。 - 法華狼の日記
TVアニメ『ドラえもん』をシンエイ動画が制作することを原作者が認めたのも、高畑勲のレポートによるものと2010年ごろに明かされた。
テレビ朝日版『ドラえもん』の誕生に高畑勲監督が貢献していた - 法華狼の日記
最近では、個人事務所に所属している唯一のアニメーターが、昨年のTVアニメで素晴らしい仕事をしたことも忘れがたい。
話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選 - 法華狼の日記
さまざまなかたちで日本のアニメの表現力を高め、幅を広げて、そこに思想の骨格をとおしてきた。間違いなく偉大な作家だった。