法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『キミとアイドルプリキュア♪』第19話 ふたりの誓い♪キュアズキューン&キュアキッスデビュー!

 キュアズキューンに近づきたい咲良うたに、東中みことが貴島つむぐを紹介する。貴島はエンタメブンブンの記者で、キュアズキューンの正体をさぐろうとしていた。協力を約束する咲良だが、キュアズキューンも自分たちと同じく変身している可能性に気づき、プリキュアならば正体を隠さなければいけないと気づいてあせる。


 加藤陽一シリーズ構成の脚本に、横内一樹演出。作画監督は上田由希子と美馬健二の共同で、おそらく変身バンクの原画として板岡錦もクレジット。
 変身は初披露されたバンクだけでなく、回想で初変身した描写も異なる作画で描いて豪華。その前後の、予告映像でもつかわれた咲良が道でよつんばいになってキュアズキューンをさがす場面から、戦闘が終わって咲良がキュアズキューンに手をふるまでくらいのアニメーションも良かった。ちょっと中抜きしてパタパタした動きが全身の躍動感を表現して気持ちいい。作画リソースの節約なのか描線太目で簡素化したデフォルメ作画も各所でつかっていたが、これも止め絵ですまさず意外と動かして悪くなかった。
 本筋はエンタメブンブンが正体探しをするようなゴシップ誌になりかねないところ、紫雨こころがアイドルファンとして正面から高評価して、それほど悪質あメディアではないとわかる段取りが良い。咲良の下手なキュアズキューンの絵が、冒頭のツッコミ不在ギャグで使い捨てず、中盤の正体探しで無関係な通行人に注目してしまうギャグにつながったのも小技が効いていた。
 ただ、その通行人がド派手な格好をしたクィアなキャラクターなところは良くない。さすがに登場人物は嘲笑しないし、その言動に滑稽さはないものの、ちょっとホモフォビアな笑いを感じたことが残念だった。美化しすぎのきらいはあったもののローズマリーのような立派な大人を以前に登場させたシリーズなのに*1。そもそも妖精がいったん人間態になってからキュアズキューンとキュアキッスに変身したように、どれだけ通行人の容貌が似ていなくても正体ではない証明にはなるまい。登場人物が誤った思い込みをしているわけでもなく、直前にキュアズキューンたちも自分たちと同じように変身している可能性に気づいているわけだし。厳密にはアリバイをたしかめるような手続きが必要なはず。