法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』と『遊星からの物体X』は、どちらも10万年前に南極に宇宙人が飛来した

南極をめぐるフィクションの年代記をしるした匿名エントリで、両作品とも記述されながら、関連性が指摘されていなかったので。
フィクションにおける南極の歴史
この関連性は上映時から話題となっていて、ラヴクラフト作品ともども元ネタのひとつとしてあげられていた。

ちょうど明日に地上波放映されるので、ぜひ視聴してほしい。年代にとどまらないオマージュが感じられるだろう。
「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」(2017年公開)|ドラえもん|テレビ朝日


他に、はてなブックマーク*1id:clapon氏が『ふしぎの海のナディア』も南極パートがあることを指摘している。
NHKオンデマンド | ふしぎの海のナディア 第19回 ネモの親友

ノーチラス号南極大陸の地下に広がる秘密基地に到着します。修理作業の最中、ネモはジャンとナディアをつれてある場所へと向かいます。その途中には遥か太古に絶滅した様々な生物たちが、氷で保存されている氷の博物館がありました。未知の生命、自然の不思議に驚くジャンとナディア。そして目的地には、ネモの友人クジラのイリオンがいました。

ここで連想されるのが、『七つの海のティコ』だ。世界名作劇場らしからぬアニメオリジナルのSFであり、同じように超常的なクジラが登場していた。
七つの海のティコ | 作品紹介 | NIPPON ANIMATION

航海を続けるナナミたちは、南極でとうとうヒカリクジラと遭遇するが、GMCに先に捕獲されてしまう。ナナミたちはヒカリクジラを助けるために奮闘し、やがて長い旅は終わりを迎えようとするのだった。

南極とクジラに対して神秘性を感じていた1990年代の時代性が反映されているのかもしれない。


また、海をこえて人智のおよばない存在が南極にいるという考えからか、敵の本拠地が南極にあるというパターンもある。
たとえば小沢さとる原作のOVA青の6号』は、意図的な地球温暖化で土をむきだしにした南極に、敵の本拠地があるという設定だ。
青の6号 | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス
南極と地球環境問題を関連づける物語もまた、1990年代の時代性が反映されているといえようか。