法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『聖闘士星矢Ω』第 45 話 荒ぶる軍神!マルスとルードヴィグ!

この作品の追崎史敏コンテに外れなし。過去語りで敵キャラクターを描こうとする方針は今作での黄金聖闘士と同じだが、回想描写が適度にデフォルメされていて、ぐっと神話モチーフのアニメらしくなっている。
作画監督は小泉昇。総作画監督の手が多く入っているのか、激情に導かれたキャラクター作画が、あまり過去回には見られない荒々しいものだった。ともかく全体的に良好な作画ではあった。
回想で語られるマルスの目的も、世界への復讐ではなく、復讐にむなしさをおぼえたゆえ……と少しずらしていたのが良かった。かつては人間社会の有力者で、高すぎる理想に子供達を犠牲にしたマルスの姿は、原作で主人公に過酷な立場を与えた城戸光政のネガかもしれない。