法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ラブライブ!』#3 ファーストライブ

努力を重ねながら初ライブの挫折に集約していく話運びが良かった。少年向けにサンライズが制作したアニメでよく見る展開だが、アイドルアニメという体裁だと特異に感じられる。


そして初ライブ。3DCGでアイドルのライブを描くTVアニメをいくつか見てきたが、ようやくモデリングが納得できる作品に出会えた。過去に見かけたPVそのままの映像クオリティで、本編からシームレスに楽しませてくれる。クローズアップで手描き作画にきりかえているし、あくまで手描き作画では難しいカットを補助する役割のようだ。
もっとも、『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』では、3DCGでも手描き作画でも似た体型だったのに、違和感があった。手足が棒きれのような細さだったため、人形に見えやすかったのかもしれない。そう思って比べてみると『ラブライブ!』のモデリングは、西田亜沙子の作画にあわせてか下半身が太めで、同種の作品に比べて肉感的だ。
女児は肉感あるものを可愛く感じないとは聞く。となると、『ラブライブ!』以外の作品も想定した視聴対象にはふさわしい3DCGライブを見せていたのかもしれない。くわしくないのではっきりしたことはいえないが。


コンテは京極尚彦監督*1が初回から連続して担当。初回のEDからライブへなだれこむカット割りは、やりたいことはわかるが、イメージシーンと感じにくかった。しかし今回、視聴からOPへ繋げたのは、同じような演出手法だがシャレていて悪くない。
イメージシーンは、それとわかるようにリアリティレベルを下げるべきということか。それとも、初回は禁止されたばかりのライブを笑顔で行っていたため、感情の流れが繋がっていないように見えて違和感を生んだのか。

*1:過去によく組んでいた菱田正和監督が『プリティーリズム』を変名で手がけていたり、『アイカツ!』や『ラブライブ!』がサンライズ制作だったり……かつて少年向けアニメを手がけていたスタッフがアイドルアニメにかかわっている現状を見ると、何ともいえないものを感じる。少子化の影響というわけでもないだろうが。