法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『探偵!ナイトスクープ』で「怪物の骨」の正体探し

今週3番目の依頼は、高知県にあったという「怪物の骨」の真相をさぐるというもの。
http://asahi.co.jp/php/knight-scoop/midokoro/midokoro_syosai.php

友人たちとドライブ中、カーナビにミステリースポットという項目を発見し、検索すると高知県須崎市に“怪物の骨”と表示された。面白そうなので、他の予定を放棄してナビの指示する“怪物の骨”に向かったが、到着したところは小さく静かな漁港。辺りを探してもミステリースポットらしきものは何もなく、帰り道は友人たちと険悪なムードになった。後日ネットで“須崎・怪物の骨”で検索したが、1枚の画像以外まったく情報がなく、逆に怖くなってしまった。カーナビも故障した様子はなく、なぜミステリースポットとして“怪物の骨”が入っているのか、不思議で仕方がない。

現地の役所に質問してもわからないと回答され、パイオニアの担当者も情報源がわからないという。しかし画像のイラスト制作者に問い合わせたところ、山口敏太郎氏の記事に載せるための挿絵と判明。
超常現象についての雑学本をよく出している山口氏だが、その「怪物の骨」はネタ元となった伝説や書籍や報道があるのではないと回答。漁港に謎の巨大な骨が上がったという情報を、大学時代に高知県の友人から聞いた話を雑学本に載せた時、仮に「須崎の怪物の骨」と命名したという。つまりパイオニアのカーナビの情報源が山口敏太郎著作と確定した。そしてライター命名の名称であるため、現地で聞いてもわからなかったわけだ。
次に、自著の宣伝半分で番組にやってきた山口氏とともに、友人の話が真実かどうか、現地の朝日新聞支局で調査。するとスクラップ集から、写真つきの小さな囲み記事を発見。その記事をもとに聞き込んだところ、あっさり当時のことを記憶している人が現れた。その人は、大学で調べられた結果も知っており、正体はミンククジラの後頭部だったという。その骨は、あまり価値がないものと判明したため廃棄されたとのこと。
探偵は最後に、ちゃんと山口氏が調査するべきだったと指摘。たしかに都市伝説の発生した問題ではあるといえる。しかし個人的な印象をいえば、雑学本の1頁記事でも想像以上に独自のネタ元から、ミステリー視される経緯がそれなりにある出来事を記述しているものだな、と期待値との相対評価で感心した。


ついでに、蜘蛛の巣を使って虫取りが本当にできるのかという2番目の依頼だが、私も知識として書籍で見た記憶があった。実際にトンボを捕獲できた映像に興奮。
女郎蜘蛛のよくいる場所も、蜻蛉の飛んでいる場所も知っているので、来年にやってみようかとも思った。