法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「日本鬼子」を美少女化するという手段が目的と交差した時、憲法改正運動が始まる

最近ここまで手作り感がただよう政治サイトは滅多に見ないな。機種依存文字を使っているのも珍しい*1
http://www.japan-constitution.jp/index.html

政治的意図は全くなく、ただ純粋に日本国憲法改正を望んでいます。

憲法改正は政治の一つだし、望むことは意図ということ。明らかな矛盾。

日本 鬼子(ひのもと おにこ)たちの協賛でお送りいたします。

転載されているイラストの作者は、どう思っているのだろうか。

(2010年11月20日土曜日に参加しました、全国国民統一行動 in 大阪、での撮影画像)

前後して「私はどこの政党及び政治家にも帰依しない日本を愛する1市民です」と書いてあるが、政治団体には帰依しているようだね。

① 憲法改正原案を衆議院100名以上・参議院
  50名以上の賛成で可決後、衆議院に提出

② 衆議院の3分の2以上の賛成で可決後、参議院に提出

③ 参議院の3分の2以上の賛成で可決後、国会に提出

④ 国会が憲法改正の発議を行い、国民に提出(国民投票

⑤ 憲法改正国民投票が行われ、過半数の賛成をもって可決

⑥ 日本国憲法改正

この「憲法改正フローチャート」とやら、どこかで見たと思ったら、佐藤信淵の世界統一秘密計画*2か。
http://rasiel.web.infoseek.co.jp/text/003.htm
いや、似ているといっても予想と願望をとりちがえた誇大妄想ぶりだけだが。妄想の翼を広げるに従って徐々に経過説明を省略していく佐藤信淵と比べれば、日本国憲法を改正する程度ではスケールが小さいかな。


TOPからクラクラする文章が並ぶが、「日本国憲法改正後の世界」も凄い。

9条の改正により、集団的戦力保持の明記がなされ、実質的な戦力としての軍を所持します。

「集団的戦力」って何だよ。「集団的自衛権」と「戦力」の悪魔合体かよ。

こちらから攻め入ることは出来ないかもしれませんが、今よりもっと積極的に海外活動に参加したり、有事の際はすぐに敵国に攻め入ることが出来ます。

攻め入ることができるのかできないのか。「有事」を何だと思っているのだろう。

今までのような事実上、防戦一方ではなくなります。それにより、国内の在日外国人の犯罪の抑止にもつながります。自分の犯罪行為が、自国への攻撃や戦争の対象になるのを恐れるからです。

……そのような理由で他国を攻撃する国にはなりたくないもんだ。予想を読めば読むほど日本国憲法を改正させたくなくなる。

当然のことながら今でも、日本国内における全ての選挙は日本人(日本国籍をもつ人)しかできません。最高裁でも外国人参政権憲法違憲とはっきりと判決が出ています。それを新憲法にしっかりと明記することによりはっきりと国民全員に知れ渡ります。これにより、日本の政治は今よりも透明性も機動性も再興します。

事実認識の時点で難ありだが、外国人参政権憲法違反と知れ渡ることでどのように日本の政治が再興するかさっぱりわからない。

どこの国でもそうですが、憲法はあくまで規範であってそれぞれの項目ごとに詳細が記載されているわけではありません。だからこそ、明記してある必要があるのです。そもそも人によって学説や法解釈が分かれるということ自体、どの法律でもあってはならない事です。

だからこそ入りました。まさか上級ボーガーだったのか*3

日本国憲法改正は今よりは格段に日本人が住みよい日本になります。私を信じてください。

この記述については後述。


もちろん管理人プロフィールもすごい。
http://www.japan-constitution.jp/3.html

年齢: 30歳

職業: 日本国憲法を改正する仕事

座右の銘: 自分の人生は一生に1回だけ

人生の目標: 日本国憲法の適切な改正

職業と座右の銘の連続攻撃が激しい*4

また、恐れ入りますが当サイトの説明や知識や内容などで被害が発生いたしましても私は一切責任を負う事はできませんので、予めご了承ください。

日本国憲法改正後の世界」のページ末尾で「私を信じてください」と書きながら、その態度はないわ。

当サイトを運営してたくさんの方々からの様々なメールをいただきましてまことにありがとうございます。いただいた内容は全て参考にさせていただいております。意外に早く達成できそうと思いますので、改正後の適正な運用の見守りも既に考えています。

正直、愛国詐欺に気をつけるべき。狸はとらえてから皮算用するべき。


最後に「国民の承認は100%で賛成が圧倒的過半数を超えます」というページにツッコミを入れておこう。ページタイトルの時点で出オチのようなものだが。
http://www.japan-constitution.jp/5.html

a.  特別の国民投票憲法改正国民投票
b.  国会の定める選挙(国政選挙)の際に行われる投票


のどちらかの選挙で、その過半数の賛成をもって国民の承認となります。 国政選挙とは、衆議院選挙と参議院選挙の総称のことです。bでは国政選挙のついでに憲法改正投票も行いましょうという意味で、aは単独で投票しましょうという意味です。どちらも国会の発議が必要ですが、どちらの形態の投票にしろ、私の意見ですが100%、賛成が圧倒的過半数を超えます。日本人の愛国心は本当に強い。このサイトを運営してからそれは盤石に至りました。

「私の意見」という時点で100%ではないわな。

日本人は頭も良く現状認識も早く、あまり大きな声には出しませんが現状不満の理由もよく理解しています。

どの国の「愛国者」もそう自国人を考えているんだろうね。そして自分の意見を聞いてもらえないと……

だからこそ、国民投票が実施されれば、間違いなく賛成が圧倒的過半数を超えます。だからこそ、日本国憲法の改正を好まない他国が外国人参政権付与法案でそれを阻止しようとしています。

だからこそ入りました。永住外国人へ付与される案が具体的に出されているのが地方参政権と理解していないことも、予想通りという他ない。

もはや説明するまでもありませんが、マスコミの世論調査は一切信用してはいけません。適当な調査で出た事実を都合良く曲解しています。日本人の憲法改正世論は圧倒的過半数で賛成です。後は国会の発議だけです。ここさえクリアすれば、日本国憲法改正は達成できます。

そもそも、クリアするべきなのが国会の発議だけなら、日本国憲法改正の必要性をサイトで日本人一般に呼びかける意味は存在しないのでは。

*1:MACを使っていなくても、コピペして引用する時に文字化けしやすいという問題がある。今回も丸数字はわざわざ打ち込みなおした。

*2:後に、日本が陰謀を行っている証拠として中国で捏造された偽書田中上奏文」の元ネタとなった。

*3:TVアニメ『人造昆虫カブトボーグ V×V』において、主人公が無茶苦茶な論理を展開して敵を論破する時に、「だからこそ」という接続詞を多用して存在しない説得力を虚数の海から作り上げようとする脚本家の悪あがきを笑うネタ。

*4:さすがにネタのつもりだろうし、在宅アニメ品質検査員がどうこういえる立場ではないが。