法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』コンチュウ飛行機にのろう

アクションが多い30分いっぱいの中編を、腰繁男コンテ演出で。
小さくなった主人公達が昆虫世界を冒険するという物語なので、前回*1と違って多少の粗は気にならず、巨大感を強調した画面を素直に楽しむことができた。長回しの背景動画が多く、巨大世界を旅している雰囲気を存分に味わえる。
昆虫の細かい名前が出たり、細かい習性が描写されていたり*2、良い意味で子供向け教養番組な感じもあった。そういった細かさが、ただ資料を引用して羅列するに終わらず、それなりに物語で重要な要素として使われていたのも好感触。
秘密道具を取り出す場面が、ところどころ手書き作画で柔らかく弾力性があるかのように表現されていたのも面白かった。


ところで本編の感想とは全く違うが、今回から『ドラえもん音頭』がEDとして使われ、代わりにOPが無くなっていた。そのためスタッフクレジットはEDで表記されているわけだが、問題なのは『ドラえもん』のメインタイトルがED映像に存在しないこと。
つまり、今回の『ドラえもん』は、メインタイトルがクレジットされていない番組ということになる。……だからどうしたという話では全然ないけれど、見ていて少し驚いたのは事実なんだ。

*1:http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20090619/1245444200

*2:ただし、指を回せばトンボの目が回るという描写は、俗説にすぎなかったと思う。動く指を餌と勘違いして逃げないのだと本で読んだ記憶がある。