法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

ひきこもり専門家の上山和樹氏は、表現の自由を攻撃して誹謗中傷に加担するような人物

上山氏*1のツイートが、はてなブックマーク*2で批判的な注目を集めていた。


雁琳氏より北村紗衣側を応援する大学人(それも著名な)がけっこういる様子なのに驚いてる。

といっても散見されたのは社会学フェミニズム界隈なので、もうそっち系の人にはまともな判断力を期待すべきではないか。

いずれにせよ、今後の帰趨を大きく左右する重大案件であることは間違いなさそう。

あまりツイートが注目されてこなかった人物だが*3、そのひどさは今回にはじまったことではなく、以前から気になっていた。


たとえば他人の写真を参考とも転載とも明示せず、その写真の光景にいあわせたようにツイートしていた人物について、それで全体の信用が失われるべきではないかのようにツイートしていた。


自衛隊OBを名乗る方が自分の体験談を語るなかで紹介した参考写真(旗の例示)が、
https://twitter.com/sakurasorapapa/status/1284672024263049218

別のツイートからの無断借用だとして糾弾されてるみたいです。
https://twitter.com/FondaToshi/status/981466375926398976

で、それをもって「体験談のすべてがウソなんだろう」と決めつけられている。

民団旗と韓国旗を掲げてお花見、福岡市
誰も近くに寄り付かないから独占できます


日本左派やコリアン系に都合のいい話であれば、大量のウソをつき続けても黙認され、正しいことにしてもらえます。

しかし日本や自衛隊を擁護する話は、最初から全否定されやすい状況にある。その厳しさを弁えたうえで、発言や証拠提示に慎重になるべきでは。

日本左派やコリアン系の嘘が黙認されているという被害者意識は珍しくもないが、在日コリアンの独占を主張するようなツイートのどこが「日本や自衛隊を擁護する話」なのか、よくわからない。
さらに上山氏は、日本左派やコリアン系の嘘が黙認され、疑念が抹殺される事例として、「日本軍は南京大虐殺で民間人を何十万人も殺した」「従軍慰安婦は日本人に強制連行された」をあげる。


「日本軍は南京大虐殺で民間人を何十万人も殺した」「従軍慰安婦は日本人に強制連行された」――等々に疑念を持った時点で、あるいは矛盾する証拠物に固執した時点で、社会的に抹殺されます(左派コミュニティには居られません)。

その厳しい状況を踏まえた上でどう語るか、という配慮が要る。

日本左派や中韓の主張と矛盾する物証が、正式な学術の場では提示されず、せいぜい twitter のつぶやきで終わってしまう。これはウソをついてる側にとっては好都合ですよね。

どんなにデタラメな学説であっても、「正式な場で語っているのはどっちか」という話になってしまう。

上山氏のいう「矛盾する物証」からしてよくわからないし、現在の日本は「日本軍は南京大虐殺で民間人を何十万人も殺した」や「従軍慰安婦は日本人に強制連行された」を疑ったくらいで抹殺される社会ではない。
学術の場においても、たとえば秦郁彦氏などは南京事件の犠牲者を十万人未満と推計しているし、左派にあたるだろう笠原十九司氏も軍民あわせて十数万から二十万人以上と推計していた。
yu77799.g1.xrea.com
ただ上山氏は被害者意識をこじらせているためか、日本左派や中韓の主張と矛盾する証拠が正式な学術の場で提示されていないと認める状態になっていることは、やや興味深くはある。もちろん「ネットで真実」と揶揄されるふるまいと大差はないが。


さらに「表現の不自由展」に対して、ブログエントリの注記においてデタラメと非難しつつ、信用が失墜していると論じていた。
マイノリティを口実にした規範言説は、自分の話をしない - Freezing Point

批評が、自分たちへの信用失墜を話題にできていない。

自分たちに幻滅を向けてくる聴衆に対しては、「勉強しろ」ですむと思っているらしい。しばき隊リンチ事件隠蔽や「表現の不自由展」のデタラメぶりは、「勉強しろ」でごまかせるようなものではない。

社会的に抹殺する側なのか、信用が失墜している側なのか、いったいどちらなのか。同エントリの「ポジションをくるくると入れ替える」という表現は上山氏にこそ当てはまるのではないか。
そしてツイートで自身が「表現の不自由展」についての認識不足をあらわにしていた。これでは上山氏に対しては「勉強しろ」だけですむと考えるしかないのではないか。

「表現の不自由展」と言いながら、なぜエロや右派で禁止された作品はなかったのか。

答えは簡単で、それは左派の党派性から言って「禁止されて当然」と見做されたから。自陣による言論弾圧だけは正当化する展示だった。

そもそも「表現の不自由展」は公的な展示から排除された作品が集められ、つまり権力に反抗的な作品が多くなるのが自然なのだが、それでも抗議を受けただけの作品もあわせて展示されていた。
旭日旗も「反日」という解釈になるよね、「表現の不自由展」に選ばれたら「反日」の文脈になるならば - 法華狼の日記

不自由展には旭日旗に見えるという印象から抗議を受けた作品も展示されている。ならば不自由展に不用意に反発した人々は、旭日旗反日と見なすのだろうか。

公共の場所から撤去や改変をしいられた他の作品と違って、横尾作品は私企業の自粛であったり、市民団体の抗議にとどまっている。それでも「不自由」を象徴する出来事として展示された。

脅迫被害にあっている美術展を、事実誤認にもとづいて非難にまわる上山氏。なるほど、北村紗衣氏より雁琳氏を応援することが「まともな判断」であるかのように主張するわけだ。