法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

立憲主義を聞いたことがないと語っていた首相補佐官、桜を見る会で事務所が経費補填するのは大事件とも語っていた

自民党憲法改正案を作っていたとは思えない上記ツイートで、礒崎陽輔氏は一部で驚かれていた*1
そして桜を見る会の事務所経費補填が明らかにされると*2、下記ツイートが注目をあびることとなった*3


もっとも、WEBメディア「アゴラ」に元弁護士の加藤成一氏が寄稿した文章と比べれば、予防線をはらなかっただけ礒崎氏は素直な人間なのかもしれない。
桜を見る会「疑惑」の法的検討:買収罪は成立するか – アゴラ

国会における「虚偽答弁」は、故意によるもの以外に、錯誤や記憶違い等に基づく場合も否定できず、又、仮に故意による虚偽答弁であったとしても、直ちに法的責任を生ずる問題ではない。そのうえ、後記の通り、本件「桜を見る会」や「前夜祭」を含むパック旅行を企画実施したのは地元旅行会社であり、安倍晋三事務所ではない。

本件のように多数の団体参加者の場合は、料理の内容や品質、品数、数量等を調整して上記会費以内に適合させることもホテル経営上可能である。また、首相との交流や特段の配慮による特別サービス料金もあり得る。即ち、いわゆる「損をして得をする」ことである。

いずれにしても、実際の請求額と会費が合致しておれば何らの問題もない。仮に、不足額が生じ、これを仮に安倍晋三事務所が負担したとしても、後援会員の日常の会費や積立金等から支払った場合は、「利益の供与」には該当しないであろう。

虚偽答弁をしても法的責任は生じないと堂々と書かれても困惑するしかないし、このような感覚の文章を複数の著名人が拡散していたことも頭が痛くなる*4
ちなみに加藤氏の名前で検索すると、同姓同名の別人でなければ、1999年に懲戒処分で退会命令がくだされたという情報が出てくる。
弁護士懲戒処分検索センター
それも依頼人から5000万円以上の賠償金を着服し、業務上横領罪で実刑となったようだ。なるほど桜を見る会安倍氏を擁護するわけだ、という納得感がある。


いずれにしても、虚偽答弁した安倍氏やその擁護者には多くの時間や労力を空費させた責任くらいとってほしいし、経費補填そのものが大事件となると考えていた礒崎氏には自浄作用を発揮してほしい。
どちらも自発的に動くことは期待しないが、それでも要望はしておく。